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島アジア主義
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島という小宇宙に、なぜかアジア人ほどふさわしい人びとはいないかのように感じることがある。
つつましさとか、鷹揚さとか、小さい躰、不鮮明な目鼻、そしてもってうまれた忍従や自足を知る心がそう思わせるのだろうか。
島のささやかな宇宙は、おさないころ、家の周囲の目のとどく範囲までが「一大世界」だったあのころのひどく平和だった安息感をおもわせる。
その境界線をふみこえて、とつぜん胸にこみあげる不安に耐え、野心に血走った目を見ひらき、つきすすんだ陸の大ハーンは今は置いておこう。
島アジアという日だまりを呼吸してねむりたい時がある。
写真:瀬戸内/能美島 |
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